セーラー服を脱がさないで 後編
何度も何度も、キスをされて…キスに溺れそうになる。
どうして、キスだけでこんなにもくらくらしちゃうんだろう…。
「…っ!」
セーラー服の下に着ていたキャミソール越しの胸に、卓の手が触れる。
それだけで、もう、体が反応しちゃう。
卓はそんなあたしの様子をなんて言うか、楽しそうに…いや、嬉しそうに…?
そう、ほんと嬉しそうってのが一番ぴったり来る表情で見てる。
…なんで?そんなにセーラー服姿、気に入っちゃいましたか?
今後もこれ着てしようなんて言われたら…やだなぁ。
「…やっ!」
卓の手が後ろに回って、キャミソールの上からブラのホックを外してしまう。
キャミソールとセーラー服を一緒にたくし上げられ、ブラも上にずり上げられる。
胸を隠そうとした手をつかまれて、隠すものがなくなった胸元にキスされた。
「…やぁ…ん、っ!」
卓の手が、その周辺をせわしなく動き回る。
胸元に触れた唇が移動して…。
「っ!あ…んっ!」右の胸の先端を、舐められ、吸われて…。
同時に、左の胸の先端も、卓の指で愛撫される。
背中から腰のあたりにかけて、ぞくぞくするような感覚が走る。
「茜…最近、感じやすくなって来たんじゃないか?」
胸元から顔を上げた卓が、嬉しそうに笑ってそんなことを言う。
誰のせいだか分かってて言って…るから、タチが悪い。
「言わないでよ、そんなこと。…恥ずかしいんだから…。」
最初の頃は無我夢中…って言うか、卓にされるがままだったんだけど…。
気持ちいいなんて思う余裕なんてなかったけれど。
最近、ちょっと、分かり始めてきた気が…する…かも。
「恥ずかしがることないのに。」卓が再び胸への愛撫を再開する。
「…や…んっ!…あぁ…!」
「もっと、声聞かせてみな?」
耳元で、卓が囁く。息がかかって、それがまたぞくぞくっと来る。
体がかってにビクッと震えちゃう。
…頭がくらくらする。
卓の指と舌の動きに、なんだかもう、すっかり翻弄されてる。
「んっ…!」
キスされて、体から力が抜けてく。
卓の長くてきれいな指が、胸からおなかの辺りにゆっくりと下りてく。
くすぐったいのと、気持ちいいのと紙一重の感覚に、
思わず少し腰が浮き上がってしまう。
その一瞬の隙を見逃さず、卓の指がショーツにかかる
「…い…やっ、ダメ…っ!」
気づいた時はもう遅く、一気にふくらはぎの辺りまでおろされてしまう。
右足を抱えるように持ち上げられて、浮いた足から、ショーツが引き抜かれる。
卓の指が、あたしの、一番敏感な弱点に触れる。
「…ぁ…あっ!」
「…いつもよりすごいことになってるけど?…ここ。」
言いながら卓がわざと音を立てるように指を動かす。
「…ほら。」くちゅ…っ、と言う音が、やけにはっきり耳に届いた。
「や…っん!んんっ!」
もう…恥ずかしすぎて死んじゃいそう…!
そんな音立てないで…!
卓の顔が下におりて行って…。
そこに唇が触れられただけで、頭の芯が痺れるような気がした。
「い…や!卓…っ、ダメ…!やぁぁ…っ!」
どんどん追い立てられるような感じがして…ダメ、もう…。
「…卓…や、もう…っ!!」
そう言った瞬間、卓が強くそこを吸い上げる。
「あっ!は…ぁぁっ!」
目の前が白く弾けたような気がした…。
ちょっとの間、放心状態に近かったと思う…。
気が付くと、服を脱いだ卓がサイドテーブルの引き出しから
『例のもの』を1個取り出しているところだった。
いつものように、手慣れた仕草で取り出したそれを自分のにつける。
そして、あたしの中に…。
「…あ…あぁ…っ!」
もう、数え切れないくらい何度もしたことだけど、
やっぱり最初、卓のが中に入ってくる時だけは、まだ少し痛い気がする。
でも、完全に中に入ってしまえば、その痛さはすぐに心地よさに変わる…。
「…?」卓の動きが、いつもより緩慢な気がした。
そんなことに気が付いちゃうのも、あたしが、慣れ始めたってことなんだろうか…。
「…きゃ…ぁっ!?くぅ…っ!」
いきなり腕をぐいっ!と引かれて体を起こされて、卓の上に座るような体勢になる。
自分の重みで、いつもは届かないような部分にまで、卓を感じる。
「やっ、卓…っ!」
体を支えるものを探して、目の前の卓の首に腕を回してしがみつく。
卓の体はびっくりするくらい熱くて。
思わず身を引きかけたあたしを強く抱きしめて離れられないようにして、
卓が下から強く突き上げてくる。
「や…ふぁ…ぅっ!ああ…っ!」
内奥を深く突かれ、声が抑えきれなくなる。
これ以上激しくされたら、本気でどうにかなってしまいそう…。
でも、卓の動きはどんどん激しくなって…。
突き上げながら、あたしの一番敏感な部分を指で押すように刺激する
「…い…やぁぁんっ!もうダメ…っ!んっ!あぁ…ぁ!!」
「…っ!…茜…っ!」卓の声が耳元で聞こえた…。
…もう、ほんとに何も考えられなくなった。
今がまだ昼間だと言うことも、こんな恥ずかしい格好で抱かれていることも、
この後掃除の続きをしなきゃいけないなんてことも、全部。
あたしの意識は、そこで暗転した…。
「…もう信じられない!卓のバカ!えっち!こんな格好させて…あ、あんなコト…!」
さすがにあからさまに口に出して言うのは恥ずかしすぎて
あたしはもごもごと口篭もった。
隣には、満足そうな表情で、煙草を吸ってる卓がいた。
「でも、茜いつもよりすごかったけど?…うわ…っ!」
笑いながら腕を伸ばしてあたしの体を触ろうとした卓に枕をぶつけておいて、
あたしは乱れに乱れたセーラー服を見た。
「…あーあ、もうしわしわのぐしゃぐしゃ…。」
見るも無残な制服に、ため息が出る。
「クリーニング出しといてやろうか?」
「…また着せてやろうとか思ってるんでしょ。」
「よく分かったな。」
「いやよ!もう!本気で変態って呼ぶわよ!もう着ないわよ!」
怒って枕に顔を埋めたあたしの首筋に、卓がキスを一つして…。
「なー、茜、機嫌直せって。」
「やー、もう、知らない!」
「掃除の続き、しないのか?」
「…するわよ!」
…するけど。体に…特に腰の辺りに、力が入らない。
「…腰抜けてる…とか?」
何で分かるのよー…。
「誰の…せいだと思って…!」
「俺。」
しれっと卓が答える。
「掃除の続きはしておくから、回復するまで休んでていいぞー。」
卓はあたしの頭を軽く撫でて出て行った。
なんでそんなに元気なのよー…?
同じことしたあたしはまだ起き上がれないくらい、くたくたなのに。
…卓に掃除任せてちょっとサボっちゃお。
…と、思ったんだけど。
様子見と称してちょくちょく寝室を覗きに来る卓に観念して、
(だって、心配するふりしてどさくさに紛れてあちこち触るんだよ!?)
まだ少しだるい体を無理やり言うこと聞かせて、掃除の続きに戻る羽目になった…。
なんかちょっとくやしい気がする…。
くやしいから、いつもより気持ちよかったなんて思ったことは
……教えてあげない。(でも、きっと、ばれてるんだろうな…。)
【End.】